とこからがパワハラ？態度？言葉？その境界線がわかれば対応できます！

どこからがパワハラ？（日記を元に検証）

4月1日

新しい会社での初出勤。未経験でも大丈夫と聞いて、ここに決めた。40歳にして初めての転職だ。安西部長と赤城課長のもとで仕事を覚える日々が始まる。今日は初めてスーツを着て、組織人としての生活をスタートした。業務と一緒に会社のルールも一から学ばないといけない。少し緊張するが、頑張ろうと思う。

4月10日

赤城課長は3歳年上で、初めての部下が私らしい。どう接するべきか悩んでいるように見える。向かいの席に座る安西部長は、ほぼ毎日隣の席の小暮さんを1時間以上も怒鳴り続けている。その光景は怖くて、緊張感が高まる。課長が私のことをどう思っているのかが次第にわかってきた。彼は、どうやら私のことをあまり好いていないようだ。

5月5日

赤城課長が私に対して、少し冷たい態度をとるようになった気がする。安西部長に怒られたくないため、私のマネジメントについて指導を受けているらしい。今日はミスをしてしまい、赤城課長に厳しく叱られた。心が重くなる。最近、夜になると胸の奥がざわざわして、なかなか眠れない。

6月15日

毎日が同じように過ぎていく。赤城課長の態度はどんどん厳しくなっていく。安西部長が私のミスを見逃さず、課長に指摘する。その度に赤城課長は私を叱り、時には心が痛む言葉を投げかける。どうしてこんなことになってしまったのだろう。最近、朝起きると胃が痛む。仕事に行くのが怖い。

7月30日

安西部長も私への厳しい態度に気づいているはずだが、見て見ぬふりをしている。むしろ一緒になって私の非を追求してくる。今日もまた長時間叱責を受けた。心がどんどん疲れていく。仕事中、ふとした瞬間に動悸が激しくなり、息苦しくなることが増えてきた。

8月10日

安西部長に怒られたくない赤城課長は、次第に私に厳しく当たるようになった。今日も些細なミスで舌打ちされ、「ほんと、なんでこんな簡単なこともできないんだ？」とため息混じりに言われた。さらに「お前、何のためにここにいるんだ？全然役に立たない」と冷たく言われ、心が痛む。胃の痛みがひどくなり、食事が喉を通らない。

9月1日

赤城課長の態度が一層冷たくなっている。今日は私の報告に対して、「こんなの小学生でもできるぞ。自分で考えてやれ」と怒鳴られた。「お前のそういうところが本当にムカつくんだよ」と言われたとき、心が深くえぐられるように感じた。周囲の同僚たちも私に対して冷ややかな視線を投げかけるようになった。孤立感が増し、会社にいること自体が苦痛だ。胸が苦しくなり、息をするのも辛い。

9月15日

赤城課長の態度がさらに悪化している。今日は報告の内容に対して、「そんなの誰でもできる仕事だろ。お前にはもっと難しい仕事をさせる価値がない」と言われた。私が何を言ってもため息をつかれ、話の途中で舌打ちされる。心が痛む言葉が繰り返されるたびに、心が深く傷ついていく。帰宅後も動悸が収まらず、夜も眠れない日々が続いている。

10月10日

赤城課長の態度がエスカレートしている。今日は私が些細なミスをしただけで、赤城課長は舌打ちをし、深いため息をつきながら「お前、何のためにここにいるんだ？全然役に立たない」と冷たく言われた。心が深く傷ついていくのを感じる。胃の痛みが酷くなり、食事が喉を通らない。

10月30日

赤城課長の態度が一層厳しくなっている。今日も報告の内容に対して、誤字脱字を指摘され「お前のそういうところが本当にムカつくんだよ」と言われたとき、心が深くえぐられるように感じた。周囲の同僚たちも私に対して冷ややかな視線を投げかけるようになった。孤立感が増し、会社にいること自体が苦痛だ。胸が苦しくなり、息をするのも辛い。

11月10日

赤城課長の態度がさらに悪化している。今日は報告の内容に対して、「そんなの誰でもできる仕事だろ。お前にはもっと難しい仕事をさせる価値がない」と言われた。私が何を言ってもため息をつかれ、話の途中で舌打ちされる。心が痛む言葉が繰り返されるたびに、心が深く傷ついていく。帰宅後も動悸が収まらず、夜も眠れない日々が続いている。

12月7日

仕事帰りにふと心療内科に行った。先生に今の状況を話すと、適応障害と診断された。思っていたよりも深刻な状態だったのかもしれない。どうしたらいいのだろう。

12月8日

今日はとうとう会社に行けなかった。朝起きて、体が動かない。心が重くて、ベッドから起き上がれなかった。このままではいけないと分かっているが、どうすることもできない。今はただ、少しでも心を休めることが必要だと思う。

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パワハラに該当する箇所の法的根拠

• 舌打ち
• ため息
• 人格否定暴言

改正労働施策総合推進法

• 2020年6月1日施行の改正労働施策総合推進法により、パワーハラスメントの防止が企業の義務となりました。この法律では、「優越的な関係を背景とした言動により、業務上必要かつ相当な範囲を超えた精神的・身体的な苦痛を与える行為」がパワーハラスメントと定義されています。

パワハラのガイドラインの具体例

• 厚生労働省が示す「職場のパワーハラスメント防止対策に関するガイドライン」には、具体的な行為として、「継続的な威圧的な言動」や「過剰な叱責」などが含まれます。ため息や舌打ちはこれらに該当する場合があり、被害者に精神的苦痛を与える行為と認められます。

まとめ

被害者は、パワハラに気付かず我慢や自責で自分を追い込むことが多いです。厳しい言葉や態度に対しても、それがパワハラだと認識せず、体調不良や心の不調の原因がわからないことがあります。この状況が続くと、心身の健康に重大な影響を及ぼします。

まず、パワハラを自覚することが重要です。認識しないと自衛手段も講じられません。パワハラの被害に気づいたら、周囲に相談し、適切な支援を求めることが必要です。専門の相談機関や信頼できる人に話すことで、心身の健康を守り、より良い環境で働くための第一歩を踏み出せます。

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